つれづれぶらぶら

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。プロ野球12球団のファンの皆さまへ。

ナゴヤ球場観戦記(2022年の春)

昨日、久しぶりに野球を観てきました。ちょいと名古屋まで。

とは言っても、ナゴヤドームではございません。ナゴヤ球場です。はい、要するにウエスタンリーグ、つまりファーム(2軍)の試合を観に行ってきたわけです。

ナゴヤ球場には過去に二度行きました。2016年と2017年の3月。ああ、もう5年も前になるのか。しばらく行ってなかったなぁ。

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ナゴヤ球場は、個人的には割と好きな球場です。名古屋の市街地にあり(尾頭橋駅から徒歩10分)、昔の広島市民球場を思い出すような、こじんまりとしたレトロ感のある球場。線路沿いにあるので、試合中しょっちゅう新幹線がすぐそばを通るのも面白いです。

私はドーム球場があまり好きじゃなくて、野球は自然の環境に左右されるのが醍醐味だと思うので屋外球場が好きなんですが、その裏返しとして、観戦する側も自然の環境に左右されてしまうのが弱点ですな(当たり前のことを言う)。私が観戦した土曜日の名古屋は、天気は良かったんですが、風がかなり強く、そしてめちゃくちゃ蒸し暑かったです。まぁ、日曜日(今日)は雨で試合中止になってしまったので、結果的には土曜日の試合を観に行って良かったねという話なんですが。

さて、なんで今回ファームを観に行ったかという理由なんですが、去年ね、マリンスタジアムで1軍の試合を観ていて、やっぱね、なんとなく物足りなかった、っていうか寂しかったんですよ。あの熱狂的な「声援」がないことが。

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そんなことを言うと、「結局、お前はスタジアムで騒ぎたいだけだろう」と言われちゃいそうなんですが、そんなことはない、とは言い切れないところがありますね。やっぱりね、あの熱狂的なスタンドの一体感にハマってしまうと、大きな声で応援できない、応援歌が歌えない、ハイタッチができない、肩を組んで歌えない、風船が飛ばせない、っていうのが、野球観戦の楽しみの半分を取り上げられちゃったような感覚になるわけですよ。寂しいんすよ。

だったら、最初っからそれが「ない」ところに行けばいいじゃないかと。だったら、ファームならいいじゃん。興行じゃないからファンサービスもないし、ファンも静かに観ているのが当たり前の世界なんだから、これなら純粋に野球に集中できるじゃん、と。ついでに言うと、今年は、私の好きな永川コーチや赤松コーチも2軍担当だし、もしかしたらちょこっと姿が見れるかも、なんて思ったりもしてね。

そんなわけで、久しぶりのナゴヤ球場です。

この球場は1塁側がビジター、3塁側がホームと、他の多くのスタジアムとは逆の配置になっております。で、私は前回、1塁側ブルペンの真ん前で永川投手(当時は現役)の投球練習を至近距離で見れたのに感激していたので、今回もブルペン前の席がいいなぁ、と思っていたのですが、今年は客席をかなり制限していて、バックネット裏を中心とした狭い内野席しか開放されていませんでした。ブルペン前の客席には行けれなかった、しょぼん……。まぁ、ブルペンと客席があまりにも近いから、何かあったら感染が拡がってしまうので制限を掛けざるを得ないという事情はよく分かります。ああ、永川さんの姿が見れんかった……。

客席は、1つ飛ばしとかの制限は解除されていて、普通に詰めて座りました。ビールの売り子さんも客席を回ってきていましたよ。ナゴヤ球場の売り子さんは缶ビールやチューハイや焼きそばやかき氷などがたくさん詰まった箱を両手にいっぱい抱えて運ぶので、すっごく大変そうです。でも笑顔は他球場の売り子さん達に負けてないよ!

今日はここから。

やはり、どうしても目を引くのは、外野フェンス一番右端に燦然と輝くサカナクションの広告ですね。いや、山口一郎さんが自腹でナゴヤ球場に広告を出したらしいっていうニュースはちらっと聞いてたんだけど、本当だったんだ……。

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前置きが長くなりましたが、今回の試合について。

カープの先発投手は野村祐輔。おいおい、ノムスケ、本当はこっちにおっちゃいけんじゃろう君は。早う先発ローテーションに戻ってきてくれんにゃいけんのに。

さらに、ノムスケと運命の赤い糸で結ばれている安部友裕がDHでスタメン。今季の野手キャプテンの野間峻祥もこっちにおる、ってどういうこっちゃい。君らの舞台はこっちじゃないやろ(と無言で檄を飛ばす)。

やっぱりファームはピチピチの若鯉を見るところですよ。私の推しの羽月くんがセカンドでスタメン。菊池からレッスンを受けているらしい期待の若手。身長167センチのちびすけながら、元気いっぱいでキビキビ走る姿が見ていて気持ちいいですね。焦らずじっくり磨いていってほしいです。なんせカープファンはセカンドの守備には目が肥えてしもぅたですけぇね。あとは、実のおじいちゃんもカープ選手だったという正隨くん、アンパンマンまっちゃんの背番号44を引き継ぐ長距離砲の林くん、打てるキャッチャーとして昨年台頭した石原くんあたりは特に期待して見ています。

それと、ファームでしか見られないお楽しみとして、育成契約の子を見ることができるという点がありますな。今日のスタメンではサードの二俣くん、ライトの木下くん、延長10回のマウンドに立った行木くんの3人が育成の子でした。期待のキャッチャー、持丸くんも見てみたいものだと思っていたんですが、今日は出番がありませんでした。

さて、試合の立ち上がり、ノムスケがいまいちピリッとしない~。そもそも打たせて取るタイプのピッチャーだからとは言っても、ぽっこんぽっこん打たれる打たれる。まぁそれでも致命傷にはならず最少失点に留めているあたりはさすが元エースではあるんだけど、そんでもこのテンポの悪さはどうにもなー。しかも打線も湿りっぱなしで、カープの攻撃はあっという間に終わり、ドラゴンズの攻撃がやたらと長いのは、やっぱり見ていて楽しくはないですね。初回、2回とドラゴンズに1点ずつ奪われてしまいます。

3回ぐらいからは試合のテンポが良くなり、ノムスケもいつも打たせて取るスタイルでサクサクとアウトを稼ぎます。そして5回表、ついにカープが安部、石原の連打からの韮澤の犠牲フライで1点を返します。さらに6回にも野間、林のヒットからの正隨くん犠牲フライでさらに1点。これで2対2の同点!

ちなみに、1回と2回のドラゴンズさんの得点もどちらも犠牲フライによるもの。なんとこの試合の得点は全て犠牲フライによるものでした。いや、最低限でも得点になりゃええのよ、とは思うけどさぁ、なんかこう……ピリッとせんなーというか、やっぱりこういうところがファームっぽいなぁというか……。

そんでもって、その後は両チームとも得点がなく、9回同点で終了するのかと思って荷物を片付け始めたら、おっと、今年は延長戦があるのね?あと1回だけ、延長10回までやるという。しかしながらそこでも両チーム得点ならず、やっぱり引き分け~。

ファームらしいっちゃファームらしい試合展開ではございました。こういうところを見ると、やっぱり1軍はレベルが違うなと思うところではあります。でも、1軍のスター選手もその昔はみんなファームで泥にまみれてたわけですから、みんな頑張れ頑張れ。

次は1軍の試合で活躍するところを見せておくれ、育成の子も支配下を勝ち取れるよう頑張ってね、とお母さんのような優しい気持ちになっちゃいますねー。
やっぱり野球の試合はいいなぁ、なんだかんだ言いつつも野球を生で観るのは楽しいなぁ、と思うのでした。1軍の試合にも、やっぱり、行きたいなぁ。