つれづれぶらぶら

ジャイアンツさんCS進出おめでとうございます。楽しかったけんええわ。

「つれづれガールズ」再生リスト作りました

こないだ「つれづれ〇〇〇」を公開したばかりですが、また新しいYouTubeの再生リストを作ってみました。

sister-akiho.hatenablog.com

今回のテーマは「がんばれ、女の子!」です。

最初に裏話をお話ししますってぇとね、再生リスト作りは1~2か月に1種類作るぐらいのペースでいいかなって思ってたんですが、こないだ〇〇〇を作るためにYouTubeを巡っていたら、フィロソフィーのダンスに遭遇してしまいまして、もう居ても立っても居られなくなっちゃいましてね(*''ω''*)

で、私は普段はたまたま遭遇した音楽を飽きずに延々聴き続ける性質で、あまり最新のレコメンドをチェックしたりはしないんですが、ま、せっかくだから、現在のガールズポップの世界がどんな感じか調べてみようと思いまして、あれこれ試聴してきました。世界を相手に打って出ている勇敢な少女たち、そして世界の中で果敢に戦ってきた少女たちの、音楽とパフォーマンスを、存分にご堪能下さい。

 

はい、では今回もリスト作りのマイルールをご説明しときますね。

① 動画の時間数で計算して、A面23分前後・B面23分前後の2つのリストを作る

② アーティスト又はレーベル公式サイトに掲載された公式のミュージックビデオで、さらに無料公開されているものだけを使う

 

再生リストはこちらのリンクからご利用ください。今回の新規追加リストは『つれづれガールズA面』『つれづれガールズB面』です。

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では1曲ずつ貼っていきますね。

 

【つれづれガールズA面】総時間数22分53秒


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フィロソフィーのダンス「テレフォニズム」

 


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Negicco「光のシュプール

 


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東京女子流「water lily ~睡蓮~」

 


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CHAI 「miniskirt」

 


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原田知世「ロマンス」

 


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宇多田ヒカル 「Automatic」

 

【つれづれガールズB面】総時間数22分56秒


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椎名林檎「ここでキスして。」

 


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新しい学校のリーダーズ(ATARASHII GAKKO!)「NAINAINAI」 

 


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TAWINGS 「水仙

 


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chelmico「COZY」

 


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吉澤嘉代子「鬼」

 


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 Perfume 「Future Pop」

 

選曲は以上のとおりです。どちらかというとオトナっぽい雰囲気にまとまってるんじゃないかなと思います。全体の構成としては、①私がいつも聴いているお馴染みのアーティスト、②伝説のアーティスト、③最近のアーティストという3種類をブレンドしております。では、以下解説。

 

A-1は、この再生リストを作る原動力となったフィロソフィーのダンス。いや、アイドル情報で「【フィロのス】がいいぞ!来るぞ!」という話はちょいちょい耳にしてたんだけど、実際に聴くのは今回が初めてです。この「テレフォニズム」は、大袈裟じゃなくて毎晩聴いてる。すげー好き。これからフィロのス推してくぞ。

声質や音楽性の違う4人のそれぞれの個性を上手に引き出していて、これは推したくなる。アイドルらしくないファンキーな楽曲とハイレベルなダンスの融合という点で、東京女子流に近いものを感じる、と思っていたら、つい最近、この2組が対バンライブ演ってたらしい。なにそれ美味しすぎるんすけど。

 

A-2、A-3に関しては説明不要ですかね。私が大好きなNegicco東京女子流。この2組とPerfumeに関しては、どの曲をリストに入れるかでいつも悩む。だってどれもオススメしたいんだもん。言い換えれば、どの曲が入っても問題ないってことですが。

「光のシュプール」はオリジナルラブ田島貴男さんが編曲を担当。フィンランドの雪の中で寛ぐNegiccoの3人が可愛い。

東京女子流は、前に作ったリストには5人体制時代のを使用したので、4人体制のを入れたいなぁと思ってたんです。「キスひとつで」とかの可愛らしいのもいいんですが、やっぱり女子流はダンスを見てもらいたいなと思ったので、一番ダンスが綺麗に表現されている「water lily」のMVを選びました。

 

A-4はCHAI。以前、ミュージックステーションで紹介されたとき、「自分のルックスのコンプレックスを【ネオかわいい】という言葉で捉え直して肯定したい」というコンセプトを説明していて、へぇ、面白いじゃんとは思ったものの、その後の世間の反応がややネガティブだったのがちょっと気になった。その後、フジロックでちらっと見たりはしたんだけど、ちゃんと聴くのは初めてかな。音楽の技術的な話は全然分からないんだけど、レベルがダンチなことはなんとなく分かる。上手い。声も面白い。文句なしにかっこいい。東洋人のネガティブなルックスを武器にして、世界のミュージックシーンの特異点を勝ち取ろうとしている姿を強く感じます。

あと、個人的には、このMVはHALCALIの『ストロベリーチップス』のオマージュなんじゃないかと思っている。最後に飛び散った羽根をお掃除するとことかそっくりよね。

 

A-5、A-6、B-1はレジェンド枠。

原田知世に関しては「永遠の少女」枠とでも言おうか――ホントに全然変わらないね、知世ちゃん!いや、小皺が増えたとかそういう話じゃなくてさ、あの透明感!尾道から時を駆けてきたのかってぐらいに。由美かおる原田知世は妖精の国から来たんじゃないかと常日頃疑っている私なのですがね。

「ロマンス」は、このMVは最近のセルフカバーヴァージョンですが、原曲は1997年、プロデュースはスウェーディッシュ・ポップ・ブームを牽引したトーレ・ヨハンソン。この透明感やナチュラルな雰囲気が知世ちゃんのイメージにすごく合ってて、この頃のアルバムは私は何回聴いたかというぐらい聴きまくりましたね。今でも好き。

で、その直後、運命の1998年に、日本の音楽シーンが一瞬にして切り替えられたほどの衝撃的な「天才」が、同時に2人も登場することになったわけです。

その1人が、宇多田ヒカル。忘れもしません、あの年の冬、スキー場のリフト乗り場で初めて「Automatic」を聴いたとき、それまでR&Bというジャンルに全く興味がなかった私でさえ、思わず「これ何?誰?」と友人たちに尋ねてしまったほど、凄まじい衝撃を受けました。まず最初に驚いたのが、その声。他の誰とも違う、とんでもなく上質の声。で、そのすぐ後に藤圭子の娘だと知って、「ああ!ああ!ああ!」とヘッドバンギング気味に深く頷いてしまったというね。さらに、彼女がまだ当時若干15歳であること、こんなに大人っぽい曲なのに作詞・作曲も彼女自身であることを知り、また激しい衝撃を受けたのでした。

そして、宇多田ヒカルとほぼ同じタイミングで現れたのが、椎名林檎。1998年に「幸福論」でデビュー。翌年明けに発表された「ここでキスして」は3枚目のシングル。このMVもまた、私には強い思い出がありますね。あれは出張中の出来事、一日中歩き回ってへとへとになってビジネスホテルに戻ってきて、スーツを脱ぎながらMTVをつけたら、ちょうどこのMVが流れてきたのでした。この独特の声、この色気、退廃的なのにエネルギッシュな雰囲気にすっかり意識を奪われて、着替えるのも忘れて、私は口を半開きにしたまま、それを眺めていたのでした。

余談ですが、当時の私のカラオケのキーがちょうど椎名林檎と合っていたこともあって、カラオケに行くと選曲していないのになぜか『歌舞伎町』や『丸の内』や『ここキス』が予約に入っている、誰が歌うのかなと見回したら私のところにマイクが回ってきて、「小泉、歌え」とか「アキちゃん、歌うでしょ?」と言われてしまう、というね。「斜め後ろ頭らへんに」の巻き舌をどんだけ練習したということもない。

 

B-2は新しい学校のリーダーズ。これは今回YouTubeを回っていて見つけたんだけど、すごく気に入ってます。歌もパフォーマンスも独特で、一度聴いたら確実に頭に残るほどのインパクト、そして生々しいほどにリアルな女子高生のありのままの姿。いつもイライラしてて、厭世的でもあるが全てを達観できるほどオトナでもなく、人を妬んだり怖がったりして、汗と生理の匂いをまといつつ、それでも自分の足で懸命に踏ん張って戦っている――そんな彼女たちを応援していきたいと思っています。

 

B-3のTAWINGSも今回YouTubeで見つけたガールズバンド。っていうか、最初はイギリスのバンドかと思って何度も確認したぐらい、良い意味で「日本人離れ」したバンド。子供の頃、兄貴の部屋でさんざん聴かされたブリティッシュ・ロックの香りを強く感じます。このチルさがいいよね。

 

B-4も説明不要、大好きchelmico。このMVはレイチェル妊娠中とあってお腹がおっきい。妊婦の身体に無理をさせない自然体の撮り方がいいね。チルい。

 

B-5の吉澤嘉代子は『架空OL日記』で知ったんですけど、このハスキーボイスと楽曲のオトナ可愛い感じがすごく好き。「月曜日戦争」はセーラームーンがモチーフだったけど、この「鬼」はラムちゃんがモチーフですね。MVのアニメもめっちゃ可愛い。「あ~ん!もう!」って言い方も可愛い。好き~。

 

B-6の〆はやっぱりPerfumePerfumeも、どの楽曲をリストに入れても問題なしって感じなんだけど、今回はね、ちょっと。ほら、オリンピックの。色々とリークされたでしょう、幻の開会式案のこととか。このMVはオリンピック演出チームの児玉裕一が制作したことを思えば、このMVは幻の開会式のプロトタイプだったんじゃないかなとか考えてしまうと、うん、なんか色々と怒りがこみあげてしまうから、これ以上は言うのやめよう。

 

……と言いつつ、やっぱり我慢できないから、総括を兼ねて言ってしまおう。

今回の再生リストの、裏のテーマは「多様性」なのでした。

CHAIを入れたあたりで感じ取ってくれた人がいたならば嬉しいんだけれども、結局のところ、これだけの高い音楽性をもってしても、日本の「テレビ業界」はほとんど注目していない。昨年、ようやく紅白にBABYMETALが登場したけれども、世界中に熱狂的なファンがいようとも、日本のお茶の間にはほとんど届いていない。今回、新しい学校のリーダーズやTAWINGSを知って、なんでこんなすごい子たちを私は知らなかったんだ?と驚いたんだけど、それは要するに、もはやテレビが「最新のもの」を扱うメディアではなくなっているということなんだな。

いや、昔からそうだったか。中田ヤスタカPerfumeのために「ポリリズム」を作ったとき、事務所側から「アイドルはカッコイイ歌を歌っちゃダメなんだよ」と言われて、その理不尽さに激怒したエピソードなどを思い出す。宇多田ヒカル椎名林檎も芸能界の色々な雑音に妨げられて、何度か芸能活動を辞めようとしたことがある。

CHAIの「ネオ可愛い」というコンセプトは、これからの時代を担う多様性というキーワードそのものなんだけれども、渡辺直美に豚のコスプレをさせる発想しかない世界では通用しないだろう。新しい学校のリーダーズが早々に世界戦略に舵を切ったのは賢明だと思う。YouTubeのコメント欄は外国語のコメントで溢れている。

理想的、画一的な美しさ、というものも、もちろん好きだよ。だけど、クローンだらけの世界がたったひとつのウイルスであっけなく崩壊してしまうように、古臭い価値観がいつまでもアップデートされないまま居座っている状況はやはり「豊か」とは言えないのじゃないかしらん。新しい時代を切り開いていくのは、おっさんたちじゃなくて、少女たちではないのかしらん。

頑張れ、女の子!応援してるよ!