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続・もっと評価されるべきアニソンまとめ

一昨日の『マツコの知らない世界』のテーマは「アニソンの世界」でした。

この番組らしく、切り口に捻りがあって、イタリア人コスプレイヤーユリコタイガーさんをプレゼンターとした「日本人が知らない、世界が夢中になっているアニソン」という新鮮な着眼点で進行していました。普段、バラエティ番組でアニメの特集をやるとどうしても取り上げるものが固定してしまいがちなので、この切り口は良かったですね。

ユリコタイガー氏は、アニソンの魅力を「日本人にしか作れない89秒のミラク」であると断言し、89秒という短い時間の中にめまぐるしく展開する音楽が外国人の度肝を抜くのだと説明していました。

この番組で主に取り上げられたアニソンは、次のとおりでした。

「片翼の鳥」(『うみねこのなく頃に』OP)

「ミックスナッツ」(『SPY×FAMILY』OP)

「Wild Side」(『BEASTARS』OP)

ムーンライト伝説」(『美少女戦士セーラームーン』OP)

「とべ!グレンダイザー」(『UFOロボ グレンタイザー』OP)

ボルテスVの歌」(『超電磁マシーン ボルテスV』OP)

ピースサイン」(『僕のヒーローアカデミア』OP)

ハム太郎とっとこうた」(『とっとこハム太郎』OP) など


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新しいところから古いものまで網羅してあって、とても興味深かったです。中でも、フィリピンでボルテスVが人気があることは知っていたけれども、革命や正義のシンボルとして「第二の国歌」的な存在になっていることは存じ上げませんでした。フィリピンの国家警察長官の交代式でも使用されていたと。へぇ~。あと、まさかハム太郎でサークルモッシュできるとは思わなかったわ。ああ、ハムスターだから回るのね、へぇ~。

 

というわけで、とても内容が濃くて面白い番組だった――なんやったらユリコタイガー氏に2時間番組の枠をまるまる持たせたなら、他に何が出てくるやろう、という好奇心があって、テレビ局の方々にはぜひご検討いただきたいところなんだけれども、でも、きっと、2時間あっても私の好きな「空耳ケーキ」は流れないんでしょうね。しょぼん。「もってけ!セーラーふく」あたりならなんとか当落線上かなぁ。sister-akiho.hatenablog.com

 

ところで「日本ではいまひとつ認知度が低いけど、海外で高い評価を受けているアニメ」といったら、『サムライチャンプルー』あたりが挙げられるのではないかしらん。


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「Battlecry」(『サムライチャンプルー』OP)

キャラクターデザインが中澤一登で、このオープニングの絵コンテと演出が細田守という、私の大好きなコンビネーション。見てよこの卒倒しそうなぐらいカッコイイ映像を。NujabesHIPHOP伊藤若冲がこれほど相性がいいなんて、いったい誰が思いつくだろう。カッコイイにもほどがある。最高っすよね。ところが、日本ではいまいちヲタク受けが悪かったらしく、あまり話題にならないアニメです。もったいない。

 

しかしながら、中澤一登×細田守といえば、私にとってはまずこっちかな。


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「けせら・せら」(『明日のナージャ』ED)

歌も可愛いし、ひとつひとつの動きも可愛い!「せら♪せら♪」のあたりなんてめちゃくちゃ萌えじゃないっすか!鏡の中という小さなフレームの中に見るものの視点を釘付けにしておいて、中盤とラストでずらしてくる、というのは本当に計算されつくした演出でたまらんっす(鏡の中にナージャの姿が映っているとしたならば、中盤でのナージャがなぜ鏡の後ろにいるのか、というトリックがたまらん)。いやもう本当に何度も言うけど、私は演出家としての細田守はものすっごく好きで、演出だけ見ていたいの!だから脚本は(以下自粛)

 

気を取り直して、まだまだ行こう。

 

有名なところを挙げれば、みんな大好き『うる星やつら』。オープニングの「ラムのラブソング」ももちろん名曲だが、私が真っ先に思い出すのは「星空サイクリング」。


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「星空サイクリング」(『うる星やつら』ED)

ヴァージンVSはあがた森魚を中心としたニュー・ウェイヴ・バンドで、80年代サウンドが今の時代に聴くと一周回ってお洒落なんじゃないかしら。

 

あとね、今回この記事を書くにあたって、ああ、そういえばあのアニソンも好きだったなぁ、なんて思いつくままに色々とYouTubeで検索していたら、意外なことを知ったんですよ。


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「コンガラコネクション」(『ストップ!!ひばりくん!』ED)

元祖・男の娘といえば、江口寿史の『ストップ!!ひばりくん!』の大空ひばり。で、Wikipediaによると、このエンディング曲のギターを担当しているのが、当時まだ無名だった布袋寅泰なのだとか。おおお。確かにそう言われて聴いてみると、このカッティングめっちゃキレキレね。80年代の直球のアイドル・ロックンロールという感じで、歌詞や風俗に古いものは感じるけれども、聴いていて気持ちいい1曲です。江口寿史のお洒落なテイストをせいいっぱい表現しようとしたアニメーションもまた素敵。

 

そうそう、そういえば前に「なぜバラエティ番組のアニメ特集は『イデオン』を無視するのだ」とぷりぷりお小言を書きましたけれど、

sister-akiho.hatenablog.com

イデオン』はねぇ、歌もいいのよ、これが。なんたって作曲がすぎやまこういち大先生だもん。89秒ではないけれども、この壮大な名曲を、ぜひとも皆さんにも堪能していただきたい。泣けるでぇ。


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「コスモスに君と」(『伝説巨神イデオン』ED)

この動画は、劇場版「発動篇」のラストシーンの映像を使っていますね。富野由悠季が「皆殺しの富野」と呼ばれるゆえんとなった有名なシーンではありますが、しかし、なんと美しい映像、美しいメロディ、美しい歌声でありましょうか!歌っているのはカララ・アジバを演じた戸田恵子さん。「ふと、」のデリケートな歌い方が大好き。ああ、イデオンは本当に名作だ、間違いなく名作なんだけどなぁ……。

 

古い作品に偏ってしまったので、最近のところで、89秒のミラクルを感じたものといえば、別の記事でも取り上げたけど、やっぱりこれかしらね。


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agraphとスチャダラANIの組み合わせというだけでも私にとっては御馳走なのに、これがまためちゃめちゃクールなんだわ!お経のようにも聞こえるANIのラップが栄枯盛衰を淡々と歌ったかと思うと、いきなり曲調が変わって、後半はインストのみというアニソンとしてはかなり挑戦的な作品。またこの白黒の映像がいいんだよねぇ。

 

他にもまだまだ取り上げたい作品はあるけれども、今日のところはここまで。いやー、アニソンってやっぱり面白いっすねぇ!