つれづれぶらぶら

マターリ⊂⌒っ´∀`)っ

ことしも、雲海を見に行こう

コロナ禍の沈静化に伴い、長く休止状態だった富士見町の「2大リゾート無料キャンペーン」が、ようやく本来の「長野県・山梨県静岡県」の3県居住者を対象として再開されました。詳しくはこちらの富士見町ホームページの告知をどうぞ。

www.town.fujimi.lg.jp

で、当初のキャンペーンの開催時期が夏だったのに、この秋の時期にずれ込んだことで、かえって嬉しい状況が生じているのですよね。

そう!秋の富士見パノラマリゾートのお楽しみ、あの「雲海ゴンドラ」が、今年も無料で利用できるということですヾ(*´∀`*)ノ

www.fujimipanorama.com

これは正直、正規の料金を払ってでも、今年も絶対に来ようと思ってました。なんせ去年見た雲海の美しさったらなかったんだもん。

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特に去年の1回目、2020年10月18日の雲海は、ありゃすごかったねぇ。なんせ、その前の晩までずーっと雨が降っていたのだ。地上が湿って湿って湿りあげたところへ、日付変更線とともに高気圧が張り出してきて、諏訪一帯の空に大きな空気圧の蓋を作っていたというわけですよ。その結果として、ゲレンデまでせり上がってきそうなほどの分厚い純白の雲海を堪能することができたというわけです。いやー、自然って美しい。

で、今回ですよ。

前日に出た「雲海予報」では、気圧配置的には雲海のできる条件を満たしているけれども、地上付近の水蒸気が少ないのが気がかり、との予想だったのです。確かに、土曜日は一日じゅういいお天気だったんですよね。洗濯物がよく乾いたわぁ。

ま、雲海が出なくてもいいや、八ヶ岳からのご来光だけでも見たいね、ってことで、今年も、早朝5時前に息子と一緒に行ってきました。

着いたのは5時15分ぐらいだったんですけど、まずまずの人が集まってましたね。やっぱりチケット売り場の前で25分ぐらい待って、ゴンドラチケットと観光クーポンをもらってからゴンドラ山麓駅に向かいました。

ゴンドラに揺られていると、八ヶ岳の山の端から眩い光が上ってきました。

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ゴンドラ山頂駅に着いて、ゲレンデを下りて行きます。

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雲海はありました。しかし、やはり水蒸気の量が少ないのか、とても薄くて、富士見町の市街地から北杜市にかけて、地上近くの低い空に、うっすらとした雲海がかかっていました。その様子はまるで、夏用の薄い掛布団をかけたかのよう。

東側、北杜市方面の様子。遠くに富士山が見えます。

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正面、八ヶ岳と富士見町市街地。この時間帯(6時ちょうど頃)はまだ雲海が比較的厚くて、ご来光を浴びて綺麗でした。

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西側、茅野市方面。諏訪市方面にはほとんどお布団がかかっていません。

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そんなわけで、雲海そのものの迫力は今ひとつだったんですが、天気が良いおかげで、八ヶ岳はくっきりと見えました。ご来光のなんと美しいことか。

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朝になれば太陽が昇る、なんて当たり前のことなのに、こうやって山の上から見ると感動してしまうのはなんでだろ。

この雲海ゴンドラは11月14日までの金、土、日、祝日に運行されます。長野・山梨・静岡の方々はこのチャンスを逃すのもったいないですよー!秋の朝、早起きをして、大自然の作り出す日替わりの風景を味わってみませんか。私もまたチャンスを見つけて出掛けるつもりです( *´艸`)

『海が走るエンドロール』

先日ちょっと話題になった漫画で、試し読みしたら面白そうだったので買いました。

『海が走るエンドロール』

ま、私がごちゃごちゃ言うよりも、試しに読んでみてもらったほうが早いんで、とりあえずリンク先から第1話を読んでみてくださいな。

arc.akitashoten.co.jp

夫と死別し、数十年ぶりに映画館を訪れたうみ子

そこには、人生を変える衝撃的な出来事が待っていた。

海(カイ)という映像専攻の美大生に出会い、うみ子は気づく。

自分は「映画が撮りたい側」の人間なのだと――。

心を搔き立てる波に誘われ、65歳、映画の海へとダイブする!!

(コミックスカバー裏より抜粋)

このブログで過去に取り上げた作品との関連で言えば、『メタモルフォーゼの縁側』の舞台装置で『映画大好きポンポさん』をやっている感じです。

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『メタモルフォーゼの縁側』は、夫に先立たれた75歳の市野井雪が「BL漫画」に導かれて、コミュ障の女子高生・佐山うららとともに同人誌即売会にブースを出したり好きな漫画家に会いに行ったりする物語。

『映画大好きポンポさん』は、社会不適合者のジーンと、落ちこぼれ女優の卵のナタリーが、「映画作り」への熱い情熱に突き動かされて作品を作り上げていく物語。

これら3作品に共通しているのは、いずれもスタート地点は「自分には無理だ」「こんなことしたらおかしいと思われるかも」というネガティブな感情から始まっていて、ところが登場人物同士の感情のぶつかり合いから、おそるおそる一歩ずつ前に進み、気づいたらもはや抑えようもないほどの強い情熱に飲まれ、かけがえのない唯一無二の世界を構築していくというもの。

そして、その情熱のスタート地点は、決して若者である必要はなく、恵まれた環境にある選ばれし者だけが得られるものでもなく、その人が「そうしたい」と思った瞬間が、いつだってスタート地点であるという話なのです。この『海が走るエンドロール』においては、それは「波」という形で形容されています。忘れかけていた映画への熱、映画を観る側ではなく撮る側であるという自分を発見した瞬間の、激しい感情の動きは、うみ子の足を掬い取らんとする大きな波そのものなのです。

そしてまた、感情の読み取りづらいクールな青年・海もまた、うみ子と出会い、映画を撮りたいという感情を強くします。最初は友人とのただの遊びだった――「ただの遊び」で済まなくなったのは自分、あきらめられなくなったのは自分。自分自身の傷ついた心に向き合った海は、うみ子のカメラの前で、弾けるような笑顔を見せます。

船を出すかどうか

…だと私は思う

その船が最初からクルーザーの人もイカダの人もいて

それは年齢だったり環境だったりで変わるけど

誰でも船は出せる

私はあの日

目の前に海があることに気づいた

…とっても

ゾクゾクした

(第5話)

それにしても、雪さんにしても、うみ子さんにしても、元気なおばあちゃんはなんて魅力的なんだろうね。身体は着実に加齢により衰えていくけれども、好奇心やチャレンジ精神は年齢には関係なく、人を内側から輝かせる。瞳の輝きとでも言いましょうか。

でもね、私もちょっとずつ「おばあちゃん」と呼ばれる年齢に近づいてきているわけだけれども、なんつーかな、偏見かもしれないけれど、そういう心の柔軟さっていうのは、どっちかっていうと女のほうが伸びやかかもしれないね。私の周囲のおばあさまたちも、ご主人さんを亡くしてから、海外旅行に行ったり韓流スターにハマったりジャニーズカウントダウンのチケット争奪戦に参加してたり、元気な方々がいっぱいいらっしゃるもの。私も死ぬまでにいっぺんでいいからフェスに行ってみたい。タオルぶん回して過呼吸熱中症でぶっ倒れたい。あとやっぱ大学かどっかで社会学をもっぺん学び直したい。文化人類学とか比較民俗学とか、ああでも考古学も面白そうなんだよな、フィールドワーク多そうだけど耐えられるかな、ああやりたいこといっぱいだ。

…脱線した。

『海が走るエンドロール』のコミックスの良いところは、もうひとつ、このカバーイラストがなんつっても良いですね。夢中になってカメラを回しているうみ子さんのどアップ。素敵な笑顔。私もこんな魅力的なおばあちゃんになりたいな。ならなくちゃ。絶対なってやる。

背番号20が背番号20を越えた日

どうやら、またはてなブログの運営さんに巡回していただいたようで、昨日の夜からTwitterからのお客様がちらほらいらっしゃるようです。

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運営さんに取り上げていただくのはこれで3回目ですが、何度やっても恐縮しますな。ほれ、なんせ、自分の身の回りのことしか書いてない、極めて日記的というか、自分のための覚え書き程度の意味しかないからね。運営さんのTwitterから初めてお越しくださった方、いらっしゃいませ、何のおもてなしもできませんけど、えーと、まぁ、通勤電車のお暇つぶしの足しにでもなれば幸いです、はい。

 

それはそうと、今日は嬉しいことがありました。

カープっすよカープ。そらもう、私が「嬉しい」ったらだいたいカープっすよ。

いや、森下くんには気の毒だったけどね。なんであんなに頑張っても勝ち星がつかんのか。でもこれは、カープのエースの宿命じゃけん。黒田もマエケンも大瀬良も、一生懸命投げても投げても野手が打たなんだりエラーしたり、あるいはせっかく勝ち星の権利を手にしても後続が打たれてしもたりして、ええがにいかん(良いようにならない)のです。いや、大瀬良くんだって大事な試合でマエケンの勝ちを消してしまってベンチでさめざめ泣いてしまった日があったではないですか、ああいう苦い経験をひとつひとつ積み重ね、野手が打たんのなら自援護するんじゃとバットを振る、それがカープのエース道。頑張れ森下くん。きっとこの先にもっと大きな花が咲くけん。

 

で、森下くんの話じゃのうてね、今日のおめでたい話は、栗林くんよ。背番号20。ルーキーにしてカープの守護神、いや、オリンピックでは堂々たる「日本の守護神」として5戦全てに登板し、日本に金メダルをもたらした、あの栗林良吏くんよ。

その栗林くんがねー、今日、ついに「永川さん」を越えたんですよー。

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言わずもがな、永川さんは現在のカープの1軍投手コーチにして、かつてのカープの守護神。背番号20。ルーキーにして守護神に抜擢され、現役通算セーブ記録は165。現時点でNPB全体のセーブ番付第13位。伝家の宝刀「お化けフォーク」が武器。

そんなカープのレジェンド投手である永川さんが、ルーキー年の2003年に記録したセーブ数が25。これはカープの球団記録となっていて、以来18年間、破られることはなかった――っていうか、ルーキーが守護神に抜擢されること自体がなかったんじゃなかったっけ?

で、その永川さんが18年前に打ち立てた球団記録25セーブを、今日、栗林くんが塗りかえたんですよ。26セーブ。やったぜ。

いやー、7回裏に逆転されて8回に追加点を取られたときには、「ああ、もう今日はダメじゃ、栗林くんの出番はなさそうじゃ」と早々に諦めてラジオ切ってしもうたんよね。最近はすっかり暗黒時代の諦めの早いダメなファンの頃に戻ってしもうて、負けよるとすぐにラジオを切ってしまう。いけんね。ファンが最後まで信じちゃらんと。

ほいでも、いつまでもカーチカチからの試合結果のプッシュ通知が来んし、えらい遅いが何しよるんか、雨で中断でもしよるんかいの、と再びラジオをつけてみたら、えらいアナウンサーが興奮しよってから、どうしたんかいのと思うて聴いとったら、その直後に菊池がタイムリー打ってから、ありゃー、こりゃあちゃんと聴かんと今日の試合はどえらいシーソーしよるが、と膝を正しましたわいね。

そして、10対8、2点差で勝っている状態ってことは、当然ながらマウンドに上がるのは背番号20でしょう。もうラジオの前で祈りましたよね。頑張れ、頑張れって。きっと永川コーチも同じように見守っておられたでしょうなぁ。キャンプの時からずっと目をかけて育ててきた自分の後継者。背番号20がマウンド上で躍動する。大和にヒットを打たれた。「1発」が出れば同点、あるいはサヨナラだ。でも栗林くんは慌てない。後続をショートゴロに打ち取って、堂々たる貫禄でマウンドを後にする。なんと頼もしいルーキーであることか!永川さんもさぞやお喜びであろう。北別府さんもね。

 

カープの球団記録更新、おめでとうございます。

もちろん、まだ試合数は残っているわけだから、栗林くんにはまだまだ記録を更新していただきたいものですね。そのためには、なるべく栗林くんの出番が増えるような試合展開を望みたいものです。先発は頑張れ。野手は打て。中継ぎは踏ん張れ。

ちなみに、NPB全体を見ると、新人最多セーブ記録のトップは、ベイスターズ山崎康晃が2015年に打ち立てた37セーブ。これはさすがに抜けそうもない。そういやヤスアキも社会人出身だったっけ。あの年のヤスアキは本当、出てきただけでハマスタ全体が揺れるほどだった。マウンドに立っているだけで威圧感がハンパなかった。

奇しくも、今日カープが逆転した9回表、ハマスタのマウンドに立っていたのはその山崎康晃だったというね。いや、ヤスアキは私も好きなピッチャーなんで微妙な気持ちにはなってしまうけどね。でも今日はゴメン、栗林くんのために喜ばせて。こいほー!