つれづれぶらぶら

カセットテープミュージックで久々に「レインダンスが聞こえる」を聴いた。こんなカッコいい曲だったかな。懐かしいな。

『1秒先の彼』

『ドライブ・マイ・カー』や『大豆田とわ子と3人の元夫』を観て、岡田将生くんが演じる「性格の悪い男」にすっかりハマってしまった私。もはや自動車保険のCMで爽やかな微笑みを浮かべている彼を見ても、うさんくさいとしか思えないのだwww

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その岡田将生くんが主演で、宮藤官九郎さんが脚本を書いた映画『1秒先の彼』が公開されるというので、さっそく観てきた。だって、岡田くんが演じる主人公は「見た目は100点、性格0点」の男だっていうんだもの。それって大好物のやつじゃありませんかヤダー( *´艸`)

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原作は、台湾映画の『1秒先の彼女』(チェン・ユーシュン監督)なのだそう。つまり、本作はリメイク作品ということになる。しかしながらそこはそれ、単純な焼き直しではない。主人公の性別が、原作とは逆になっているのだ。それ以外にも、登場人物が増えていたり、新たな設定を盛り込んだりしてオリジナリティを出したのが本作品であるらしい。私はその原作の台湾映画を観ていないので、どこがどうとは言えないんだけど。

さて、この映画の内容については、とりあえずトレーラーを観てもらいましょうか。


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舞台は京都。郵便局員の【皇一(スメラギ・ハジメ)】は、何をするにも人より1秒早い。毎朝、目覚まし時計よりも1秒早く目を覚まし、せっかちで気が強い。配達の仕事をしたならば信号無視とスピード違反で免許停止、ついたあだ名が「ワイルド・スピード」。今は窓口業務をしているが「俺の居場所はここやない」といつも不満を募らせている。

そんなハジメが、路上ライブをしていた【桜子】に恋をした。桜子の弟の治療費を稼ぐため、「宇治花火大会ベストカップル賞」に出場しようと約束するハジメと桜子。花火大会当日の日曜日の朝、いつものようにハジメは飛び起きて、バスに乗り込む。

ところが、次の瞬間、ハジメは再び自分の部屋で目を覚ます。すっかり日は昇っていて、ハジメがあわてて外に飛び出すと、なぜか世界は「月曜日」になっていたのだった。消えた日曜日、砂だらけのポケット、異常に日焼けした自分、そして写真館の店頭には、撮られた記憶のない自分自身の写真が──?

まだ公開したばかりの作品なので、あらすじの説明はここまで。

ざっくり大枠を解説しておくと、いわゆるタイムリープもの。映画はおおまかに2つのパートに分かれ、前半はハジメの視点、後半はもうひとりの主人公【長宗我部麗華(チョウソカベ・レイカ)】の視点で描かれる。

清原果耶さんが演じるもうひとりの主人公・レイカは、何をするにも1秒遅い、おっとりした不器用な性格の女性。郵便局にたびたび訪れているが、前半のハジメ視点では「よく84円切手を買いにくる客」でしかない。実はそれ以外のシーンにもちょくちょく登場しているのだが、ハジメがまったく気づいていないので、そこでレイカが何をしているのかは、後半にならないと分からないという面白い仕掛けになっているのだ。これは実際に映画館で体験していただきたい。なお、この長ったらしい名前にもちゃんと意味があるのだ。さすがクドカン、伏線が細かいぜ、ふふふふふ。

 

ちなみに、作中に登場するラジオDJの声、そして写真屋の店主の2役で、笑福亭笑瓶さんが出演している。ラジオDJのほうは本人役で「笑瓶のおばんざいナイト」という架空のラジオ番組を通じて、ハジメの悩み相談に親身に答えてやるという設定。

既にご承知のことと思うが、笑福亭笑瓶さんは今年2月に惜しまれつつ他界なされたので、これが遺作映画となった。皆に愛された、あの柔らかくとぼけた口調の笑瓶兄やんの声や姿を堪能できる最後の作品でもある。ハジメの悩みに呆れながらも、包み込むような優しさで励ましてくれる笑瓶兄やんの声が心に染み入る。

 

ネタバレを避けようとすると色々と話したいことが話せなくてもどかしいのだが、後半の撮影はさぞかし役者さんたち大変だったろうなぁ、と思うばかりである。この言葉の意味は、実際に見ていただければすぐにお分かりいただけるはず。ぜひ劇場で。

そして、やっぱりクドカンの脚本は台詞がいちいち楽しい。「3人家族サイコー!」とか「義兄さん早いっす」とか「あんたの家、宇治やん」とか、ちまちました台詞がなんともいえずクドカンっぽさに溢れていてサイコー。そしてもちろん岡田将生くんを徹底的にダメなヤツに描いてくれているのには、ありがとうクドカン、やっぱ分かってくれてるねと心の底から感謝したい気持ちだwww

 

主題歌を歌っているのは幾田りら。

このMVがすごくイイんだけど、物語終盤に絡むネタバレ満載なので、ネタバレNGな方は目をつぶって聴いてね。


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余談だが、この幼少期のハジメを演じた柊木陽太くん、どこかで見たことがあるなと思っていたら、昨年末のNHKドラマ『岸辺露伴は動かない』でジャンケン小僧を演じた子役さんだったわ。表情が豊かで上手いなぁ。